今や当たり前のように使用されるようになった「サブスクリプション」という言葉。「サブスク」とも呼ばれるこの言葉は、「2019ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされたことで、企業間だけではなく一般の消費者にも広く知れ渡ることになったと言われています。
従来の一般消費者は、商品やサービスを買い切りの形で購入し、所有することが当たり前でした。しかし、最近は買い切りではなく、継続的に料金を支払って一定期間のみ、利用の権利を得るサブスクリプションの形式で商品やサービスを利用する方が増えています。
なぜサブスクリプションのニーズが高まっているのか
サブスクリプションという契約の形式は、元々ソフトウェアをはじめとしたIT業界が中心に提供していました。しかし、現代の一般消費者は、所有によって満足感を得ることよりも、使用することや体験することを重視するようになっています。そのため、ライフスタイルやライフステージに合わせ、必要な時に必要な商品やサービスを利用できるサブスクリプションに注目が集まっているのです。
一般の消費者にとって、サブスクリプションの利用には以下のようなメリットがあります。
■初期費用を抑えられる
自動車や高級ブランドのアイテムなどを購入して利用する場合、高額な費用がかかります。しかし、サブスクリプションならば購入に比べて最初に支払う費用を抑えられます。本来ならば手を出すことを躊躇ってしまうような商品やサービスも、まとまったお金を用意せずとも利用できるため、気軽に取り入れられます。
■不要になった時点で解約ができる
商品を購入した場合、メーカー側に問題がなければ、使用して気に入らない点があっても返品をできないケースも多々あります。サブスクリプションの場合、購入ではないため、気に入らない、自分に合わないと感じたらその時点で解約が可能です。前述したとおり初期費用が抑えられる点と併せて、初期段階の解約ならば購入よりも安価に済みます。
■追加料金なしで最新のサービスを利用できる
買い切りでサービスを購入した場合は、最新のサービスを利用するために追加で費用を支払い、アップデートなどをする必要があります。商品であれば、新しいバージョンを購入しなければなりません。定期的に費用を支払っているサブスクリプションならば、アップデートなどが必要な時に別途費用を支払わず、常に最新のサービスを利用できます。
ダイレクトマーケティングで継続のための働きかけを
ニーズが高まっているサブスクリプションは、企業が導入するにあたり、懸念点が1点あります。継続的に利用してもらわなければ収益が上がりにくいという点です。では、消費者に契約を継続してもらうためには、どのようなことができるでしょうか。重要なのは利用者の声を聞き、ニーズに応えていくことです。そのための手法として、ダイレクトマーケティングが注目されています。利用者に対して直接訴求できるマーケティング方法で、代表的な例にDM(ダイレクトメール)があります。利用者の行動のデータやサービスの利用履歴からニーズを把握し、サービスの継続によってさらなるメリットを得られることを個人に対して訴求します。
DMを利用する難点として、送料を中心としたコストが大きいことが挙げられますが、現代はコスト削減に力を入れているDM発送代行会社が多くあります。このような会社を利用することで、コストを抑えてDMを送付できます。→コスト削減に強みのあるDM発送代行会社