消費者の購買行動に影響を与える要因は性能や価格など多岐にわたりますが、企業イメージもその1つです。「あの企業の商品だから安心だ」「この企業の商品なら間違いない」などと思って購入したことはないでしょうか。特定の企業の商品しか買わないという愛好家も少なくないでしょう。ビジネスにおいてはイメージが大きな力を持っています。
良いイメージが定着し消費者の潜在意識まで染み込むと、普通なら商品の性能を調べ、他社商品と比較し、口コミを確認して購入するような消費者が、多少価格が高くても迷うことなくその商品を購入するようになるというわけです。これが企業のブランド力です。
マーケティングはただ単に1つの商品を売るための戦略だけではなく企業イメージの向上を目的としたブランディング戦略も重要です。ブランディング戦略が成功すれば競争力が高まり安定した収益が見込めるようになります。また、企業イメージの向上は短期的な収益の向上にとどまりません。多くの学生が人気のある企業に就職したいと考えています。優秀な人材の獲得にも効果を発揮するでしょう。優秀な人材は企業の成長力につながります。
では、どうすれば企業イメージを向上させることができるのでしょうか。消費者が特定の企業のファンになるにはいくつかの要素があります。例えば、性能が良くかつ価格が安いというコストパフォーマンスに優れていること、デザインが優れていること、その企業の商品を持つことでステータスが上がること、社会に貢献していること、などが挙げられます。企業イメージを高め定着させるには時間がかかりますが、これらの要素を消費者に浸透させていくような長期的な戦略を立てることが重要です。