公認会計士、税理士ともに財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書と呼ばれる書類のこと)と呼ばれる企業の財務諸表作成に関わります。
前者は株式を上場している企業であれば、有価証券報告書を提出する義務があるため、企業から提出される書類を監査する役割があります。
後者は法人税等の税金を納めるための書類作成をします。
税理士業務は株式上場企業でなくても必要のある、税を納めるための書類を作成するために、財務諸表を使います。
つまり財務諸表を見ることには変わりありませんが、職業として担っている役割が違い、公開企業の財務状態を適切な処理で提出されているかどうかを見る前者と、納税書類作成業務を主とする後者というように違っています。
社会的地位等での優位性がしばしば論じられますが、企業の数字を扱うという点において類似しているように見えるためにそういった議論になるだけであり、先に紹介した通り業務内容が違い、両者の資格を取るための試験においても同一ではないため、どちらの方が優れているといった対比ができる職業ではありません。
また業務特性が違うため、数字に強いからといって、どちらも性格的に合うというわけではないため、もし目指すのであれば大企業などの大きな数字を組織的に扱いたいのか、小規模や中規模の企業の数字を個人または少数で扱いたいのかということを考えてから目指す必要があります。