企業の根底を支える人事と労務の違いとは?

どちらも「人」に関わる業務を指します。
その中でも人事は「社員個人」に関する業務を担っており、以下の4つの役割があります。
①人材配置/各部署と連携を取りながら社員の異動・昇進・転勤などの人材配置に関して決定権があります。
②採用/新しい人材の採用に関して、「どのような人材を」「いつ」「何人採用するか」と計画を練ります。
③職員教育/新規採用した職員以外にも既存の職員の教育制度の充実を行います。
④職員の評価制度の策定/評価制度や昇進制度について、計画します。

労務は「会社全体」に関する業務を行い、主な業務は職員がスムーズに職を全うできるよう手続き関連の業務を担います。
①給与計算・勤怠管理/近年は外部への委託も増えてきていますが、その際は窓口として対応していることが多いようです。
②社会保険関係の手続き/雇用や退職、また扶養家族の増減などの変化に合わせて発生する、社会保険関係の手続きを社員に代わって行います。正しい情報提供も必要ですから、社会保険に関する正確な知識が求められます。
③健康診断の調整
④福利厚生に関すること
労務に関しては、労働基準法や労災保険法などの法規制のもと運用されるため、そちらに基づいた管理を行うことが求められます。